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歯科医師の僕が声を大にして「伝えたいこと」

こんにちは。 まだまだ連日30℃越えの、厳しい残暑が続いていますね。
うえの歯科の歯科医師 船津です。

 

今回は、私たちの日々行っている治療について、私たち歯科医師が考えていることをお伝えしようと思います。

「今日で卒業やね、痛くなったら来るね~」
「どうかなったら来るね~」と本日もご卒業された患者様は
おっしゃられます。
でもこれって大きな間違いなんです。

 

日本の医療制度は、高度な技術が保険診療で安心して
受けられるという反面、「なんかあってからでも遅くない」という
心のゆるみを生み出しています。
欧米など歯科医療に保険が適用されない国などは、
ちょっと治療しただけで1回で十数万円かかります。
だからみんなむし歯にならないように、気を引き締めて、
悪くなってからでなくて、悪くなる前に歯科医院に行って
チェックしてもらっています。

そしてまた、高度な技術が保険診療で受けられると
いうことは、トラブルのあった状態を簡単に元に戻すことが
できるという錯覚を生み出しています。

 

実は普段の診療の患者さんとのやりとりの中で、
誤解されていたり、意外とご存じないことが、
多いと感じています。

その1つをご紹介します。

 

それは、削った歯は二度と再生しないということです。

 

当たり前でしょ?と思われるかもしれませんが、
会話から歯の治療を行うことで、歯が再生したと考えられて
いる方は意外に多いように感じます。

 

例えば、大きなむし歯の歯を治療して、神経をとる処置を行ったとします。
この場合の多くは、最終的に土台を立ててかぶせ物をつくることに
なります。見た目には、歯の形をしたかぶせ物が入り、歯と歯が
咬み合うようになります。

ですが、構造としては土台を支える歯の強度は確実に低くなり、
かぶせ物の縁からの細菌の侵入によるむし歯のリスクは
高くなります。

しかし、歯医者からそのような治療を受けて、「明日から
固いものは控えよう」、「かぶせ物の縁をしっかり磨くように
しよう」と、思われる方はまだまだ少ないのが残念な現実です。

 

歯科の一般常識として、修復した歯の強度は健康な歯を
超えることはありません。さらに、再治療の可能性も大きくなります。
そして、最も重要なのは2度と戻らないその歯を、「いかに長持ちさせるか」
ということです。

 

それは、小さなむし歯の歯、かぶせ物の入った歯、入れ歯の入った
口の中、すべてに言えることです。

伝えたいことはまだ山ほどあるのですが、ブログでは書ききれないので、
ご興味ある方は機会があれば、佐賀のうえの歯科にお越しください。

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